この記事の概要と注意事項
この記事は投資初心者(始めたばかりorこれから始めたい)の方に向けた記事です。長期投資のモチベーションを維持するために株主優待がもらえる優待株投資を利用することについての筆者の考えを説明しています。
[注意事項]
- この記事では優待株投資について説明していますが、具体的な投資銘柄については説明していません。銘柄選定や優待株投資を行うかどうかは各自でご判断いただき、自己責任のもとで行ってください。
- この記事を読んで行動される方は注意事項のページをご一読ください。
この記事はこんな人におすすめ
[こんな人にはお勧めします]
- インデックス投資を始めたが、長期投資のモチベーションを維持する自信がない。
- インデックス投資を始めたが、投資している実感が感じられない。
- 積立投資で毎月お金を払っているので、見返り(ご褒美)が欲しい。
[こんな人にはお勧めしません]
- 投資未経験だが、優待株投資から始めたい。(→最初はインデックス投資が無難だと思います)
- テレビやネット動画で優待株投資で有名な桐谷さんを見て、自分もあんな生活がしたい。(→桐谷さんは既に多くの資産を持っておられます。元プロ棋士で頭がよく、投資についてもたくさん研究されています。一般の方がまねをしても同じ結果は得られないと思います)
最初はインデックス投資
多くの投資関係の情報(SNS等)で投資初心者にすすめているのは投資信託等でのインデックス積立投資です。これは私も賛成です。私もやっています。その次となると人によって意見が違うようです。私はインデックス投資を始めた初心者の方の次の一手として優待株投資をお勧めします。
※この記事では株主優待がもらえる株式銘柄を「優待株」、優待株に投資することを「優待株投資」と表現させていただきます。
投資している実感ありますか?モチベーション保てる?
多くの情報では、インデックス積立投資は長期保有が推奨されています。しかし実際には途中でやめてしまう方が多いそうです。これは投資のモチベーションが保てなくなるせいかと思います。
ネットの証券会社でインデックスの投資信託を積立購入する場合、銀行口座から毎月引き落とされているだけで生活には何も変化がないと思います。自分のお金が減っているのに何も楽しいことがない。証券会社のサイトにログインして確認すると毎月投資信託を買っていることにはなっているけど本当に買えているのか。巧妙な詐欺で偽造したサイトを見せられているだけでお金を吸われ続けているのではないかなどと考えてしまうかもしれません。
インデックス投資のみの方が優待株を買うとこういう変化があります
優待株(株主優待のある国内個別株)を購入すると年に数回、郵便物が送られてきます。主に二つあり、一つは優待品(金券類だったり物品だったり)でもう一つは株主総会の招集通知(および議決権行使依頼)です。どちらも投資信託の購入では受け取れないものです。
長期投資のモチベーション維持のための優待株投資
優待品はその企業が製造や販売している製品そのものだったり、製品やサービスを安く購入あるいは無料で貰える金券類が多いです。一般向けの製品を扱っていない企業ならQUOカードやカタログギフトなどが多いです。好みによりますが、無料で物品がもらえたりサービスが受けれるのはうれしいと感じられると思います。この特別な(他では得られない)体験が投資を続けている成果(ご褒美)だと考えることができれば、長期投資を続けるモチベーション維持の助けになるのではないでしょうか。
株主総会の通知も(総会に参加しないとしても)その企業の株を所有していると実感できるのではないでしょうか。毎年そういったものが送られてくると投資を行っている実感があり、長期投資のモチベーションを維持できるかもしれません。
優待株の買い方
株主優待を受け取るには、優待制度のある日本企業の個別株を購入する必要があります。インデックスの積立購入に比べると株価の下落による損失のリスクが大きくなります。できるだけ株価が安いタイミングで購入するのがよいですが初心者には難しいところです。
値動きに関して、優待株ならでは(配当のある株にも似たような傾向はありますが)の特徴があります。それは権利確定日に向かって株価が上昇していき、権利確定日を過ぎると急激に下落することがあります。ただしすべての優待株が必ずそういう値動きをするというわけではないので、前回、前々回の権利確定日前後の値動きを確認してください。前回がそうなっていたので次もそうなるとは言えないですが。また権利確定日を過ぎて安くなってから買うということは優待を一回見送る(貰えない)ということですので、どちらが得かは検討する必要があります。
高配当株ではだめなのか
インカムゲインとしては優待以外に配当があります。配当もうれしいものではありますが、配当は現金支給です(郵便局で受け取るか、証券口座に振り込んでもらうか)。その後は現金を引き出して買い物や食事に使うという日常と同じ行動になります。一方で優待の場合は他の(一般の)人よりも安く(あるいは無料で)買い物や食事ができるという非日常が体感できると思います。
配当で投資のモチベーションを維持できる方は高配当株投資でいいかもしれませんが、投資していることをもっと実感したい方は優待株投資を検討してはどうでしょうか。
株主総会の議決権は個別株投資であれば高配当株投資でももらえます。
インデックス投資
(投資信託) |
優待株投資 | 高配当株投資 | |
配当 | 投資対象による | あり(無配当の場合もある) | あり |
優待 | なし | あり | なし |
議決権 | なし | 個別株なのであり | 個別株ならあり |